ED改善成分
ED改善成分:バイアグラ
バイアグラの有効成分
有効成分:シルデナフィル
バイアグラに含まれる有効成分は「シルデナフィル」です。
この成分がどのくらい含まれているかで[25mg][50mg]と呼び名が変わります。
例えば「バイアグラ50mg」の場合、
含有しているシルデナフィルクエン酸塩は70.32mgですが、その中の有効成分であるシルデナフィルが50mg含まれているということになります。
また、シルデナフィルは勃起不全改善以外にも効果効能があるのをご存じでしょうか?
薬剤名はバイアグラではなく「レバチオ」という薬です。
国に難病指定されている「肺動脈性肺高血圧症」の治療薬として日本の厚労省から認可され、2008年4月より発売されています。
ちなみにレバチオは、シルデナフィルクエン酸塩28.090mg中、シルデナフィルを20mg含んでおり、1日3回服用するお薬です。
バイアグラの効果・効能
常に陰茎が勃起した状態では不都合なので、人間の体内には勃起を抑制する酵素があります。
しかし、この酵素が優勢なままだと勃起不全になってしまいます。
バイアグラに含まれる成分は、この勃起抑制酵素の働きをさまたげることで勃起を促進。
この際、性的興奮を脳が感じて陰茎に指令を出さない限り勃起には至りません。
バイアグラを飲んだからといってずっと勃起したままにはなりませんのでご安心ください。
ED改善成分:ザガーロ
ザガーロの効果・効能
プロペシア(フィナステリド)と同様に、男性における男性型脱毛症に効き目があるお薬です。
脱毛症に効き目
また、20歳に満たない未成年には臨床試験を行っておらず、安全性と有効性は確立しておりませんので処方できません。
MSD社のプロペシアやファイザー社のフィナステリド錠の添付文書にある「効果・効能」は【男性における男性型脱毛症の進行遅延】に対してザガーロカプセルの添付文書では【男性における男性型脱毛症】という表記がされています。
『進行遅延』があるかないかの違いですが、
ザガーロは臨床試験にて発毛・増毛の効果検証が詳しくされているため『進行遅延』だけに止まらず『発毛』を期待させるような『進行遅延』というワードの無い表記となっているところも注目すべき点ではあります。
ザガーロの特徴
特徴を理解していただくために、まず作用機序から説明させていただきます。
作用機序はプロペシアの主成分であるフィナステリド同様、AGAの原因であるDHTを生成するのに必要不可欠な5α-還元酵素(5α-リダクターゼ)を阻害でDHTの生成を抑制しAGAを改善する。
5α-還元酵素
この5α-還元酵素にはⅠ型とⅡ型がありフィナステリドはⅡ型しか抑えることができないのに対してデュタステリドは、Ⅰ型とⅡ型の両方の働きを抑えることができるので、プロペシアよりもDHTの生成をより強く抑えられることから効果の期待度も高いとされている点が最大の特徴です。
ED改善成分:レビトラ
レビトラの有効成分
有効成分:バルデナフィル
レビトラは有効成分としてバルデナフィルを含有しています。
「レビトラ20mg」とは有効成分としてバルデナフィル塩酸塩水和物23.705mgうちバルデナフィルとして20mg含有しているという意味です。
このバルデナフィル塩酸塩水和物は、白色~若干黄色がかった結晶性の粉末で、エタノール(99.5)又は水にやや溶けやすい性質を持っています。
この水に溶けやすい性質はバイアグラやシアリスにはないレビトラ独特のものです。
そのため、最高血中濃度に達する時間も0.7~0.9時間(42分~54分)と、ED薬3剤の中で一番早くなっております。
レビトラの効果・効能
勃起は、性的刺激・興奮を受けることでNO(一酸化窒素)が放出され、局部の細胞内にcGMP(サイクリックグアノシンーリン酸)という血管を拡張させる物質が増えることで起きます。
そして、放出されたcGMPをPDE5(ホスホジエステラーゼの5型)という酵素が壊すことで海綿体の血管が収縮して勃起が治まります。
レビトラは勃起を持続させるのに必要なcGMPを壊すPDE5を阻害(抑制)する作用があるため勃起補助の効果があります。
注意点は、レビトラは服用すれば勃起するというお薬ではないという点です。
性的刺激を受け性的興奮した後、いざ勃起をした時にそれを補助してくれるお薬です。
先に述べた説明の通り、まずは性的刺激により自らcGMPを増やす必要があるということをよくご理解ください。
ED改善成分:プロペシア
プロペシアの有効成分
有効成分:フィナステリド
プロペシアの有効成分は「フィナステリド」です。
この成分は5α還元酵素阻害薬という分類のお薬で 同じ分類のお薬としてプロスカー(フィナステリド 5mg)の前立腺肥大のお薬がございます。
これらのお薬は、アメリカテキサス州~メキシコに自生するノコギリヤシという植物の薬効成分を研究してできた化学合成品です。
また、フィナステリドは最近までWADA(世界アンチ・ドーピング機関)により筋肉増強剤の使用を隠蔽する作用があることからドーピング剤としてリストに入っていました。
しかし検査技術向上によりフィナステリドを使用していても筋肉増強剤などの検出が可能になったため2009年1月1日からは禁止薬剤のリストからは外れています。
プロペシアの効果・効能
AGA(男性型脱毛症)の主な原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)※ です。
AGAで悩む男性も脱毛箇所の頭皮に通常より多くのDHTが確認されています。DHTは5α還元酵素によってテストステロンが変換され生成されます。
このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合すると、成長期にある毛髪に対して退行期及び休止期に移行する信号が出されます。
その結果、退行期の細い毛髪が増えたり毛髪が長く太い毛に成長する前に抜けてしまうので、毛髪が薄くなってしまうのです。
プロペシアは、AGAの原因であるDHTを生成するのに必要不可欠な5α-還元酵素を阻害でDHTの生成を抑制します。
これにより成長期が長くなり細くなった髪の毛にコシが出てきたり、休止期にある毛穴からの毛髪も成長しAGA改善の効果が期待できるお薬です。
ED改善成分:シアリス
シアリスの有効成分
有効成分:タダラフィル
シアリスに含まれる有効成分は「タダラフィル」です。
この成分がどのくらい含まれているかで[5mg][10mg][20mg]と呼び名が変わります。
このシアリスの主成分であるタダラフィルは白色の粉末で水に溶けない性質を持っています。
服用後の最高血中濃度到達時間が30分~4時間と人によっても大きな個人差が出てきます。
(ちなみにバイアグラは30分~1時間半、レビトラは42分~54分) よって、服用のタイミングは性行為の3時間くらい前が無難でしょう。
また、参考までですが、タダラフィルを有効成分にもつ薬が他にもあります。
厚生労働省に認可されており2009年12月から販売開始されています。
ちなみに、アドシルカの用法用量は、「通常、成人には1日1回タダラフィルとして40mgを経口投与」となっています。
これもシアリスと同じタダラフィルが有効成分です。
商品名はザルティア錠で[2.5mg][5mg]の2種類が2014年4月17日に国内にて発売が開始されています。
1日1回タダラフィルとして5mgを経口投与で前立腺肥大による尿道の圧迫を緩和させ排尿障害や残尿感を改善する効果があります。
以上のようにタダラフィルは
- 「勃起不全」
- 「肺動脈性肺高血圧症」
- 「前立腺肥大症」
と各々の適応ごとに3つの製品名を持つ特殊な成分なのです。
従来のED治療薬バイアグラ・レビトラでは効果継続時間が4~6時間で、食事の影響を受ける為、 患者さんの中にはED治療薬を服用するタイミングに気を使ったり、効果継続時間を心配したりする人が多くいらっしゃいました。
シアリスは投与後、10mgで20~24時間、20mgで30~36時間にわたり性的刺激に応じてのみ勃起機能を改善する効果が認められており、食事の影響も受けにくいとされています。
そのため、服用時のタイミングや薬効が切れる前に性行為を終わらせなければいけないといった心配を大きく軽減が期待されます。
シアリスの登場により、焦りやプレッシャーを感じることなく、EDに罹患する前のような自然体で受けられるED治療が可能になりました。